南三陸町公式HP/2011年04月19日時点での確認情報
【本文】
■上水道施設の被害状況
津波により、次の浄水場(取水場)が流失し、給水不能の状態となりました。震災当日から、町内全域約5,700件(給水契約件数)で断水となっています。
<給水不能な浄水場>
【助作浄水場】
◆水源:井戸
◆給水地区:志津川区域(市街地、林、大久保、前後浜)
【助作第2浄水場】
◆水源:井戸
◆給水地区:志津川区域(市街地、旭ヶ丘、小森、入谷全域)
【伊里前浄水場】
◆水源:井戸
◆給水地区:歌津区域全域
【戸倉浄水場】
◆水源:井戸
◆給水地区:戸倉区域全域
<給水可能な浄水場>
【米広浄水場】
◆水源:表流水
◆給水地区:米広、大上坊区域
※復電後に給水開始予定です。
【上沢浄水場】
◆水源:井戸
◆給水地区:上沢、樋の口、払川の一部区域
※現在、約40戸に給水中です。
■応急給水状況
被災直後は、道路被害や車両・ガソリンの不足などから給水活動もままならない状態でしたが、3月18日から、近隣の登米市の応援を受けて、町内の未被災地(津波被害を受けなかった地域)を始めとして給水車による給水を開始し、現在、町内全域で給水を行っています。給水は、南三陸上下水道工事組合の協力を受けて、給水車4台のほか、他県(愛知県、広島県、石川県、山形県)からの応援分8台を加えて実施しています。
■水道の復旧見込み
水道の復旧には、「水源の確保」、「各配水池に向けた送水管の点検及び建設」、「配水管の点検及び建設」と、大きく分けて三段階にわたる工程を要します。すべての作業が完了するには、区域によって異なりますが、おおよそ2カ月から6カ月を要するものと思われます。
<水源の確保>
被災後、調査を行った結果、戸倉地区を除く各井戸は、取水用の水中ポンプが使用可能な状態であったことから、4月4日から連続揚水試験(必要水量が確保可能かどうかを調査)を実施し、現在、水質試験(飲料に適するかを調査)を実施中です。これらの試験により、従来の井戸が使用可能と判断されれば、これを水源として取水する予定です。なお、戸倉浄水場については、通行するための道路、井戸そのものが流失し、対応を検討中です。
<各配水池に向けた送水管の点検及び建設>
浄水場から上の山、東浜、伊里前、吉野沢の各配水池へ送水するための送水管については、現存するものは漏水点検を行います。送水管のうち、津波被害により流失・損壊した河川の橋に添架していた水管橋については、新設・修繕を行い、各配水池へ送水できるように復旧します。
<配水管の点検及び建設>
各配水池から避難所及び給水区域へ配水するための配水管については、漏水状況の点検及びバルブ操作による市街地の止水作業を行います。地震及び津波被害により流失・損壊した管については、新設・修繕を行うものとします。なお、各施設の復旧は、必要に応じて仮設の施設を設置し、迅速化と水道水の安全性を最優先して取り組みます。
◆問い合わせ:上下水道事業所(仮事務所) 電話090-1618-2408
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