厚生労働省では、被災地域における安全衛生対策の徹底を図るため、被災地を管轄する労働局による事業場指導を実施するとともに、防じんマスクの追加無償提供を受けて、事業場や被災者等への配布を行っているところです。
これから夏季を迎え、熱中症予防対策、感染症予防対策等が重要になるとともに、がれき処理作業が本格化し、防じんマスク着用の徹底及び車両系建設機械との接触防止措置の徹底を図ること等がより一層必要となることから、以下の対策に取り組むこととしています。
なお、東日本大震災により発生した「がれき」の処理作業における労働災害を防止するため、5月のゴールデンウィーク期間前及び期間中に、約100現場に対して「集中パトロール」を実施した結果では、防じんマスクの着用の徹底が不十分な面が見られたこと、車両系建設機械との接触防止措置について、誘導者の配置は行われているものの、作業者に接近しすぎる場面が見られたこと等の問題点が明らかとなり、改善を指導しています。
1 がれき処理作業現場に対するパトロールの実施
がれき処理作業が行われている地域において、労働局の職員によるパトロールを行い、防じんマスクやリーフレット等を配布して、保護具の適正な使用、安全な作業方法等について巡回指導を行います。
なお、一部の地域については、建設業労働災害防止協会の安全専門家にもパトロールに参加してもらう予定です。
(1)実施日
第1回:平成23年7月6日(水)~7月8日(金)
第2回:平成23年8月24日(水)~8月26日(金)
(2)対象地域
岩手労働局、宮城労働局及び福島労働局(避難区域及び計画的避難区域を除く。)管内
2 がれき処理作業を安全に行うための集団指導
7月にがれき処理作業を請け負う地元の事業者の方に対し、防じんマスクの着用の徹底、熱中症の予防、車両系建設機械と作業員との接触防止等について指導を行うとともに、社団法人日本保安用品協会保護具アドバイザーにより防じんマスクの正しい装着方法についての実演を行うこととしています。
3 お問い合わせ先
上記1及び上記2についての具体的な日程等のお問い合わせは、岩手労働局労働基準部健康安全課(電話:019-604-3007)、宮城労働局労働基準部健康安全課(電話:022-299-8839)及び福島労働局労働基準部健康安全課(電話:024-536-4603)にお願いします。
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